医師と患者を共感でつなぐ

心と身体の不調を診察してくれる心療内科では、いくつかの治療法が採用されています。医師や患者の状況によって採用される治療法は異なりますが、薬物療法と精神療法に大別されます。薬物療法はその名の通り医薬品を使って症状の緩和を目指す方法ですが、精神療法では基本的に医薬品を使用しません。精神療法ではどのように患者に対応するかといえば、徹底的な会話がポイントになります。患者が感じている悩みやつらさについて、じっくりと話を聞くことが治療のスタートです。 患者との会話をもとに共感を表現して、患者の思考をサポートしたり行動方針について軽いアドバイスをしたりして回復を目指します。絶対に医薬品を使わないわけではなく、会話を通じて患者に病状を理解させ、選択肢として医薬品の使用を提案する例もあります。

患者が集まって話し合うこともあります

心療内科における精神療法は、基本的には医師と患者の会話が中心となります。しかし患者の状態によっては、複数の患者が集まって会話をして病状の回復を目指す例もあります。集められる患者は同じ病状で悩んでいる人たちなので、悩みを共有したり孤立感を緩和したりできる手法です。この話し合いで自分の悩みを話し、同じ悩みを持つ人の話を聞くことで自分の状況が整理されると期待されます。同じ病状で悩む仲間がいると認識できるだけで、悪い方向に思考が及んでしまう状況を避けられるかもしれません。 患者によっては話し合いに向いていない状況もありうるため、医師から参加を提案された人だけが選択できる治療法です。参加をためらう人もいるかもしれませんが、話し合いには司会者のような役割の人がいて、話すタイミングなどのルールもあるので安心です。